池尻稲荷神社
池尻稲荷神社の御祭神
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)
池尻稲荷神社の御由緒
池尻稲荷神社は、今から350年前の明暦年間(江戸時代の初期)に旧池尻村・池沢村の両村の産土(うぶすな)神(がみ)として創建鎮座になったもので、それより村の共同生活と信仰の中心として現在に至りました。俗信仰としては、古くから「火伏せの稲荷」、「子育ての稲荷」として霊験あらたかと伝えられております。
当時は、大山街道(現在の旧道)のほとり常光院の片隅に勧請(かんじょう)されたもので、村民の信仰は勿論のこと、当時矢倉沢往還(現在の二子玉川方面道路)と津久井往来(現在の上町方面道路)の二つの街道からの人々が角屋・田中屋・信楽屋の三軒の茶屋(三軒茶屋の起源)で休憩して江戸入りする道筋にあり、また、江戸から大山詣での人々が大坂(現在の旧山手通りと大橋の間の坂道)を下った道筋で道中の無事を願い、感謝する人々の信仰が篤かったと伝えられています。現在も遠方の崇敬者が多いのは当時からの御神徳のあらわれであります。
都会の真ん中、渋谷から三軒茶屋に進む国道246号沿いにあり、「涸れずの井戸」で有名な池尻稲荷神社。都心では珍しい昭和初期に建てられた趣ある木造の神殿。地元の方々に愛され憩の場として心落ち着ける神社です。井戸の水は新郎新婦の互いの実家から汲んできた水をひとつの杯に注ぎ合わされご両家の健康で幸せな家庭祈り煎茶として皆様に振舞われます。結婚式は本殿と神楽殿どちらでも可能。神楽殿は華やかな装飾を施しオープンな結婚式を演出します。社務所から続く赤毛氈を進む姿は深く心に刻まれます。